Jin's Report 2010

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Sonny ソニー

第2戦 6月25日

【移動距離308マイル/約496km】
“Daniel Dopps Memorial Dodge PRCA Rodeo”
Mountain Home, Idaho.
“ダニエル・ドプス・メモリアル・ダッジ・PRCA・ロデオ”
アイダホ州 マウンテンホーム

カリフォルニアから帰ってきたのは、昨日だった。やはり私のプレリュードに問題が生じて、ユタに戻ってくるのが予定より遅れた。その後のドライブは快調で、無事に帰ってくることが出来た。そして今日、私のサーキット内での初戦を迎えた。
マウンテン・ホームまでは約6時間。I-15を北上し、途中からI-84を北西へ。アイダホに入ってからは、なだらかな丘陵地帯でアップダウンが多い。テーブル状の台地が重なる。地平線に囲まれていて、視界は広い。陽の当たっている土地と、大きな雲で覆われている土地との境界線がよく分かる。『大陸』にいることを感じさせてくれる。

マウンテン・ホームも大きな町ではない。にもかかわらずロデオ・グランドを探すまでにしばらく時間がかかった。着いてみるとモトクロス用のレース・トラックとロデオ・グランドが隣り合わせで、アウトドア・スポーツ用の公園を形成していた。
車を止めてエントリー・オフィスに向かうと、パット・オマーリーに声をかけられた。昨年のカリフォルニア州バーストウで初めて会い、サーキット・ファイナルズでもブルを連れてきていたストック・コントラクターだ。アイダホを拠点としていて、今日は彼のブルに乗る。
「何に当たったんだ?」
「23番ショウタイム(#23 Showtime)」
「おぉ!いいのに当たったじゃないか!」
本人が言うのだから、間違いない。そのあとブルファイターのジェイミー・コックスが声をかけてきた。パットのスラッシュ・T・ロデオ・カンパニーと契約しているブルファイターだ。私のことを覚えていてくれた。

EMBED Package  ショウタイム
ショウタイム

エントリー・フィー121ドルを払い、シュート裏に向かうとソニー・マーフィーと再会した。2006年に20歳でNFRに出場している。ユタで、彼の名前を知らないブルライダーはいない。練習でも顔を合わせることはあるが、2年前に私が始めてPRCAのロデオで8秒乗ったときに、私のブルロープを締めるのを手伝ってくれたのが彼だ。ここ数年、ロデオから遠ざかっていたようだが、今年から本格的に参戦してきている。話によると、調子は良いらしい。
しばらく話をしたあと、ギアを置いてショウタイムを探しに行った。焼印の数字が読みづらく、見つからない。そこへパットがやってきて、教えてくれた。独特のまだら模様で、背はそれほど高くはない。顔を確認してから準備を始め、一度車を止めてある場所まで戻り、少し早いがストレッチを始めた。今日もブルライディングは2つのセクションに分かれており、私は先のセクションに入っていた。プログラムには私の名前が一番上に書いてある。おそらく私が最初に出るのだろう。
サドル・ブロンコが終わり、ティーム・ローピングが始まると、パットたちがブルを動かし始めた。最初のセクションは、バレル・レーシングの前だ。ショウタイムもシュートに運ばれてきた。それほど大きくはないと思っていたが、横幅はある。ロープを調節しなおした。ソニーに撮ってもらうように頼んでおいて、私は出番を待った。ティーム・ローピングが終わり、ジェイミーらもアリーナの中に入っていった。シュート・ボスから声がかかる。やはり私が最初だ。

「Bear down, Jeano」ソニーから声がかかる。ロープを温め、左手を入れ、締め上げる。テイルを巻き込んで、握る。最初から左肩を入れ、右手は後方に残した状態で、出た。
その瞬間、跳んだ。そして次のジャンプはさらに高い。そして右のコーナー。跳ねながら右へ回り込む。バランスを取るための右腕が大きく後ろへ反れてしまった。右足が離れる。それを見越したショウタイムがさらに跳ぶ。私は自分で自分自身を振り落としてしまった。地面にたたきつけられた私を尻目に、彼の後ろ足がまだ上に跳ね上がっていた。
フリー・アームの位置が悪い。ひじが開きすぎていた。ゲイリーに指摘された悪い癖が、また出てしまった。右腕は前に出し、直角に曲げ、手のひらを返す。頭の中では分かっているのに、できていない。もどかしさばかりが募る。

マトン・バスティンの子供たちとそれを見守る親たち
シュート裏で出番を待つ

撮ってくれていたソニーの礼を言い、次のセクションでの彼の出番を待った。
彼のライドを見るのは久しぶりだ。2006年、NFRで首を折り、やむなく長期間のオフを取らざるを得なくなった。その彼が、前日のリーハイでも8秒乗り切っていて、2週間前の試合では優勝している。今度は私が彼のライドを撮っておこうと思った。
彼のブルは出るとすぐにターンバックして方向を変える。続いて前に進みながら、今度は左に回る。右手で乗るソニーに対して、Wipe his handの型にはまる。そのフリー・アーム(彼の場合、左手)の使い方が上手い。外側の足(左足)でスパーリングもしている。後半、ブルの蹴り足が低くなってきたところで、ロープを引き付けて、上体がぶれないよう固定している。やっぱり上手い…。スコアは90点。観客も沸いた。
ソニー・マーフィーが帰ってきた。


ソニーのライド

私にとっては、教科書のような乗り方だった。目の前で、手本となるライドが見れたことは大きい。それを生かせるかどうか。明日はユタに戻って、私がリーハイに出る。

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