Jin's Report 2011

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キャップ

第7戦 6月23日

【移動距離36.7マイル/約58.7km】
“Lehi Round-up”Lehi, UT. (PRCA)
“リーハイ・ラウンド・アップ”
ユタ州 リーハイ

3週連続で木曜日にロデオ。そして、このリーハイ・ラウンド・アップに出場するのも3回目だ。私にとって、一番なじみのロデオかもしれない。ロデオの前に、バレルの練習をするために、またショーンの家に寄った。この日はピート・ポウルソンが来ていた。彼も、過去にサーキット・ファイナルズに出場した経験があり、リーハイには土曜日に出る。
脚の付け根の、筋肉の腫れは引いたが、痛みは完全に取れていない。午前中にフィジカル・セラピストに会いに行き、これ以上、筋が裂けないようテーピングで固めてもらっていた。その状態でバレルにまたがってみると、股関節の柔軟性は限られるので、ヒザをいつもより高くし、さらに曲げて、競馬の騎手のような乗り方をせざるをえない。
バレルの動きに対して、上半身の動かし方は変わらない。が、それを支える下半身の不自由さは否めない。当たったブルの大きさで、それがどう響くか?

Lehi Round-up
Lehi Round-up

ショーンとピートに励まされ、会場に向かった。ロデオ開始は午後8時。1時間ほど前に会場に入ったが、観客席はもう埋まり始めていた。会場の周りにはパトカーがきて、交通規制をしいている。入れ切れない車による路上駐車があちこちに見える。近所の家々は、庭を開放し駐車場代として4ドル徴収している。入場口には行列ができている。リーハイでのロデオは、いつもこんな感じだ。地元の人々に本当に愛されているし、彼らもこのロデオを楽しみにしている。
ロデオ・オフィスでチェック・インを済ませ、エントリー・フィー141ドルを払う。私のブルはロッサー・ロデオ社の502 Saucy ソーシー。毎年恒例のキャップをもらい、オフィス前では選手向けに食事が提供されていたので、そこでバーベキュー・サンドイッチをもらった。
それからブルを探しにブル・ペンに行くと、ちょうどロッサー・ロデオ社のスタッフがいたので、彼がソーシーのことを教えてくれた。白黒模様で、それほど大きくはない。左のデリヴァリーから出る、とのことだった。
いったんギアバッグを置いて、周りの写真を撮りに歩く。この日は乳がん撲滅キャンペーンを行っていて、選手も観客もピンク色のシャツや服を着ている人が多い。女性のボランティアが私にも、ピンク色のブレスレットをくれたので、それを右手にはめ、シュート裏にもどり、準備を始めた。

ピンク色のシャツを着て乳がん撲滅キャンペーンのためにブレスレットを配るスタッフ
ピンク色のシャツを着て乳がん撲滅キャンペーンのために
ブレスレットを配るスタッフ

オープニング・セレモニーは盛大だった。女性の騎馬隊による演技があり、長年このロデオ委員会の一人として尽力してきた老カウボーイの紹介があり、彼と奥さんを馬車に乗せてアリーナを1周するという、粋な計らいもあった。その後、本来ならベアバックからロデオが始まるが、ワイルド・ホース・レースという種目が最初に組み込まれていた。いつもと順番が変わるが、ブルライディングが最後というのは変わらない。むしろ、待つ時間は長くなる。しかもアトラクションの一つとして、フリースタイルのモトクロスも合間に入る。
この日に限って3種目めのベアバックが始まるのと同時に駐車場へ行き、いつもどおり、プレリュードのそばの空いている場所でストレッチを始めた。時間は十分にあるが、股関節だけは伸ばす事はできない。他の部分を念入りに。これ以上のケガはゴメンだ。両足、両脚、でん部、背中、両肩、両腕、そして首。
サドル・ブロンコが終わりに近づいている、というアナウンスが聞こえてくる。最後に呼吸を整えて、シュート裏に戻った。

オープニング・セレモニーに向かう女性の騎馬隊 みなピンク色のシャツだ
オープニング・セレモニーに向かう女性の騎馬隊
みなピンク色のシャツだ

アリーナでモトクロス用のセッティングが行われている間に、バッキング・シュートにブルが運ばれてきた。ソーシーも早速シュートに入る。ずいぶんと早くブルを運んできたものだ、と思ったが、ロープを巻いて、こちらも支度だけはして待つ事にした。毎年のように、リーハイではこのモトクロス・ショーが行われるが、ロデオとモトクロスという組み合わせが、観客をより一層惹きつけているのかもしれない。
モトクロス、バレル・レーシングと続いて、いよいよ私たちの出番だ。この日出場する選手は16人。私は3番目だ。ブルファイターの二人、ルイとアーロン・ハーゴが紹介されて、一人目の選手が出た。それを見て、ヘルメットをかぶり、グローブをつける。近くにいたサドル・ブロンコの選手にロープを締めるのを手伝ってもらう。
二人目の選手も落ちて、私の番が回ってきた。ソーシーにまたがってみると、脚の付け根への影響はそれほど感じられなかった。ロープを巻き終わってから、ソーシーが身体を右に寄せてしまったために、右脚を自分の思うポジションに持っていけない。ブルの身体を押してくれ、とシュートに立っていた選手に頼むと、どういうわけかそれを聞いていたソーシーが、自分でシュートと体の間に隙間を作ってくれて、右脚を入れさせてくれた。右手を前にかざし、私の体勢は整った。首を縦に振り、ゴー・サインを出す。


502 Saucy ソーシー
502 Saucy ソーシー

ホップ・スキップ・ジャンプ。ソーシーの動きを表現するなら、まさにそんな感じだ。その3度目のジャンプのときに、ドライブの姿勢が取れなかった。左肩を前に出し、身体を前方に持っていかなければいけないのに、後ろに反ってしまう。戻りの蹴り脚で、いったんは元のポジションに戻るが、ソーシーの次の一手が左のベリー・ロール。それで私の右足がはずれ、身体が左に振られると見るや、すぐさま右のベリー・ロール。ものの見事にグラウンドに叩きつけられた。落ちた私の頭の上を、彼の後ろ足がかすめていく。その横で、ルイが完璧なタイミングで入ってきて、私を守ってくれていた。

アリーナからシュート裏に戻り、ロープを締めてくれたブロンコ・ライダーと動画を撮ってくれたブルライダーに礼をいい、残りの選手のライドを観察した。16人のうち、8秒乗り切ったのは3人のみ。その3人ともが80点以上だった。全体的に、いいブルが揃っていた、というしかない。
試合後、何人かの選手と話をしたが、ほとんどの選手が週末はマウンテン・ホーム(アイダホ州)に向かうとのことだった。私は、そのロデオのエントリーからは漏れていた。来週末まで、私はロデオがない。前向きに考えれば、右脚の付け根の筋肉を休ませ、治す時間があるということだ。
プレリュードに戻り、ギア・バッグをしまい、もらったキャップを改めて手にする。出場した選手のみに配られる、このキャップ。リーハイでもらったキャップは今年で3個目だ。初めてもらったときは、嬉しくて一年を通してかぶっていた。
しかし、キャップのコレクションだけが増えていくことに、私は満足していない…。

リーハイ・ラウンド・アップ コンテスタント・キャップ2011年モデル
リーハイ・ラウンド・アップ
コンテスタント・キャップ2011年モデル

 

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