Jin's Report 2009

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幕の内弁当

第8戦 10月2日

【移動距離238マイル/約380.8km】
“Kern County Fair Rodeo” Bakersfield, California(PRCA)
“カーン・カウンティ・フェア・ロデオ”
カリフォルニア州 ベイカーズフィールド

サン・ディエゴから一路北へ。
I-805からI-15を経由して、I-10を西へ。それからI-5を北へ、というルートを取る予定だった。ロス・アンジェルスのど真ん中を走るI-5を避けて迂回しようとしたのだが、最初のI-15の入り口を逃し、そのままI-5に入ってしまった。太平洋を少し眺めながらそのまま北上し、違うルートでLAを迂回したのだが、このあたりはどこでも渋滞はつきもので、詰まっては流れ、詰まっては流れを繰り返した。かなり余裕をみてサン・ディエゴを出発しておいてよかった。予想以上に、渋滞はひどかった。
郊外から山道に入ると、車の数も激減する。フリーウェイらしくて走りやすい。LAの周りはやたらとフリーウェイの数が多すぎて、私のようなこのあたりの土地勘がない者には、運転するのは難しい。なるべくなら避けて通りたいエリアだ。

シュート裏

ベイカーズフィールドでのロデオは2回目だ。前回は春だったが、今回のロデオはここのカウンティ(郡)のお祭りの一部だ。選手用の駐車場に入ったが、止める場所がないくらい埋まっている。どうにか顔に見覚えのある選手の横に止めさせてもらった。ザックとタグのエリオット兄弟(Zack & Tag Elliott)だった。二人ともユタのブルライダーだ。着いて早々に食事を取った。朝はシリアルしか食べずにきた。運転中、なにも口に出来なかったので、とにかく腹がすいていた。私のいとこが、お弁当を作ってくれていた。
お弁当箱にご飯半分と、焼き鮭、コロッケ、塩昆布、なます、ひじき、キャベツの千切りに梅干まで添えてくれた。立派な幕の内弁当だ。それでも、さすがに全部を食べるわけに行かず、半分だけ食べて、一息入れてから、ロデオ・オフィスに向かった。

お弁当

今日のストック・コントラクターはFrying U Rodeo Co.(フライング・U・ロデオ)。おなじみのストック・コントラクターだ。ここにいるスタッフの何人かはすでに知り合いだ。今日のエントリー・フィー121ドルを支払い、ブルを見に行った。スタッフの一人のトニーと久しぶりに顔を合わせ、ブルの事を聞いた。#721 Water Table(ウォーター・テーブル)。トニーが、たぶんお前より年寄りだよ、そういって笑った。白くて大きい、確かに、見た感じ若くはなさそうだ。それから準備を始めた。

#721 Water Table

今日のロデオは変則的だった。ベアバック・ライディングがプログラムになかった。出場する選手がいない、ということだ。サドル・ブロンコの選手も少なく、彼らは2ラウンド制だった。バレル・レーシングのあとに2ラウンド目のサドル・ブロンコを行い、その直後にブルライディング、そしてスティア・レスリングが最後の種目だった。いつもより早めにストレッチをし、備えた。その後待っている時間は、それほど長くはなかった。
サドル・ブロンコが終わり、少し間を置いてブルライディングが始まった。最初は私が一番目に出るといわれたが、変更されて四番目に回った。前の3人は落ちていった。
ウォーター・テーブルはシュートの中で見るとさらにでかい。ここのシュートは通常のものより幅もあるのだが、それもいっぱいいっぱいだ。高さもある。足を下ろすが、私の脚がちょうどわき腹に沿うくらいだ。出た。
速くはない、しかもそれほど強い力も感じなかった。前にジャンプして出て、蹴り足が上がる。キックは高い。そこから左にコーナーを決める。そこで振り切られた。倒れこんで、転がされる。シュートをよじ登り、裏に回った。次はザックだ。左のスピナーに上手く合わせていたが、7秒過ぎで“井戸”に落ちた。限りなく8秒に近かったが、届かなかった。弟のタグも残念ながら、8秒ならなかった。この日も全員沈んだ。なんてこった…。

そのあとのスティア・レスリングは見る気も起こらず、ギアを片付け、車に戻った。トランクを開け、そこに座りただ周りを見ていると、二人の高校生らしき男の子が近づいてきて、「Good ride.」といってくれた。「No. Couldn’t make it.」そう答えたのだが、しばらく二人と会話することになった。一人はすでにブルライディングを始めていて、もう一人も始めようとしている、という。ハマッてしまったようだ。あさってはSan Dimasのロデオに出るんだ、と伝えると「Good Luck!!」といい、握手を交わしたあと、後ろで待っている女の子たちの輪の中へ帰っていった。
私はグランド・スタンド下に設けられていたビア・ガーデンのベンチで、あのお弁当を広げた。ロデオが終わってしばらく経つが、まだ飲み足りない人たちがわずかに残っている。そんな彼らを遠目に、黙々と食べた。
すでに冷めきったお弁当だったが、心だけは温められた。

フェアでの遊園地

 

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