Jin's Report 2009

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ハロウィーン

第10戦 10月30日

【移動距離59.6マイル/約95.36km】
“Bulloween” Spanish Fork, Utah (Open)
“ブロウィーン” ユタ州 スパニッシュ・フォーク


友人のチャドに誘われて参加したこのイヴェントは、今年で4回目を数える。毎年、ハロウィーンにあわせて開催されているが、今年はハロウィーンが土曜日ということもあって金曜の夜に開催された。私は初めて参加するが、このあたりの人々にはすっかり定着しているようだ。狭いアリーナとはいえ、入場料を取らないので観客席は埋まっている。子供たちのための仮装コンテストもあって、子供たちは思い思いのキャラクターになりきっている。

これは“ロデオ”ではなくブルライディングだけのイヴェントだ。エントリー・フィーは125ドル。出場選手は40人。そのほとんどがプロの連中ばかりで、その中に高校や大学生のプロ予備軍と呼べる選手も参加した。選手のコスチューム度もかなり高い。
チャドは死刑囚の服装にモヒカンのかつらをかぶり、アレックスは原始人の格好をし、トラビスは映画に出てくる何かのキャラクターそのままだった。PRCAの世界ランキング2位につけているスティーブはセサミストリートのキャラクターのかぶりものを着けていて、最初は誰かわからなかった。
他にもビートルズになりきった4人組や、スーパー・マリオ、オバマ大統領、ストリッパーにジェロニモ、M.C.ハマーなどなど。
私はといえば、この日のためにわざわざ東京・品川にある船宿『船清』から屋形着を送ってもらい、船頭の格好をした。トラビスからは「ニンジャか?!」と間違われた。正直、この格好でブルに乗るとは想像もしなかったが、エントリーの時点でチャドから仮装することは義務付けられていたので、船清の女将に無理を言って送ってもらっていた。
選手たちにもいつものような緊張感はまるでない。エントリー・フィーを払っている以上、賞金も出るのだが、この日はみな、「楽しむこと」が第一のようだ。

10戦

私のブルは#225というナンバーだけのブルだった。シュートに運ばれてくるまで、どれかわからなかった。彼の身体には違う数字が焼印として押されていたので、彼とは思わなかったからだ。出番はほとんど30番目くらいだったので、時間が空いた。とはいえ、この日は誰が乗るのを見ても楽しい。8秒乗り切ろうと落ちようと、コスチュームを着てブルに乗るということが、これだけ滑稽に見えるとは思わなかった。
よくハロウィーンの仮装でカウボーイになる人がいるが、それはここでは“仮装”にはならない。“ブルライディング=カウボーイのスポーツ”として当たり前に見ていたがために、違う服装で乗る選手を見て、逆に新鮮だった。こういう楽しみ方があるというのを知った。

結果としての私のライドは、よくなかった。ロープを締める時点で、手の位置がしっくりこなかったので少し緩めたのだが、緩めすぎていたようで、ブルが出たと同時に後ろにずれた。身体は左に傾き、そのまま左に回る#225について行きはしたが、ロープを握る手とケツがはるか彼方ぐらい離れている。両足は完全に外れ、こうなると体勢を戻すのは難しい。振り回されるがままに振り回された。初歩的なミスを犯した。

またしばらくは練習の日々だ。といっても実際のブルに乗る機会は次のロデオまで、無い。ソルトレイクでは雪が降り始め、最高気温でも5度前後と寒く、夜は氷点下だ。ストック・コントラクターは、そういう気象条件のもとでブルを動かすのを嫌う。なので出来ることはといえば、トラビスの家に行き、可動式のバレルに乗ることだ。
ゲイリーに言われた言葉を頭の中で繰り返しながら、今日も鏡の前でシャドーが続く。

 

 

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